2012年J1第4節広島戦「志は高く」
リンク: 主導権はにぎるものの得点を奪えず、逆にカウンターから失点を許し今季リーグ初黒星.
FC東京 0-1 広島
この試合が第30節とかだったら、「ああせいこうせい」と言いたくなるだろうけど、まだ第4節。ここであたふたしても仕方がないわけで。キャンプからやってきたサッカーが、5バックでガッツリ守ってくる相手にどこまで通用するか試してみた(言い方悪いけど)というのが、本当のところなんじゃないかと。
「相手によってサッカーを変えない」という旗印をここで降ろすようでは、「(サッカーの面白さで)味スタを満員にする」なんてのはおこがましいわけで。志を高く持って、このサッカーをやり続けることが重要なんだろう。
ちょっと試合を振り返る。
ボール支配率ではおそらく東京6:広島4ぐらい。広島は東京ボールになると、5-4-1でブロックを敷いてくる形。あそこまで徹底して守られると、動き出しでスペースを作ろうという試みは、あまり意味がない。縦のスペースは元から消されている上に、サイドチェンジを使っても、サイドを専守防衛する選手がいるわけでね。
個人的に守備的な戦術が悪いとは思わないけど、それはチーム力に差がある場合だと思うのだ。去年のJ2でDFラインを深く引かれたことは仕方ない。けど、今の東京と広島にそこまで差があるのかね…。
それはまあいい。
ここまで守られると、狭いところでパスを回し切るか、対人の局地戦に勝って、エリア内に橋頭堡を作る必要があったけど、東京の攻撃はそこまで成熟していないのだな。
今節はDFを引きつけられる梶山がいなかったのも大きかったかなと。縦パスを受けるのがルーカスだけになってしまうと、そこをチェックするのは当たり前だし。ムービングしていく羽生のトップ下も悪くないけど、広島相手には向かなかった。
草民もボール持った時は面白いんだけど。他の選手との関係が今ひとつ。スペースを作る攻撃が実らないなら、徹底的に狭いスペースで戦う手があったかも。甲府時代の大木さんのサッカーに近いかもだけど。
ということで、とりとめもなく、採点です。
権田 5.5 ロングボールで頭上を抜かれるミス。失点は仕方ないものだった
徳永 5.5 守備はまずまずだったが、攻撃では物足りなさが残った
森重 5.5 カウンターをケアしながらうまくゲームを進めていたのだが…
加賀 5.5 失点シーンだけ、相手FWの動き出しについて行けなかった
太田 5.0 ミキッチとのマッチアップに完敗。左サイドの主導権渡した
高橋 5.5 試合をコントロールしていたが、相手の急所は突けなかった
田邉 5.5 ボールを持った時の期待感はあるが、スペースがなく不発に終わる
石川 5.5 局面を打開しようという意図は見えたが、そこまでだった
羽生 5.0 序盤は動き出しが目立ったが、ブロックを築かれ次第に消える
谷澤 5.0 ボールも入らなかったが、トリッキーな動きも見られなかった
ルーカス 5.0 マークが厳しく、1トップとして思った働きができなかった
大竹 5.5 ボールを引き出そうとはしていたが、ゴールには遠かった
渡邉 5.0 エリア内でボールを受ける場面はほとんど見られなかった
平山 --- 時間短く、評価なし
ポポ 5.5 分が悪いのは試合途中にはわかっていたはずだが、原則を崩さず、最後までパスサッカーで9人でブロックを作るどん引きサッカーへ対抗。第4節でこの順位だからかもしれない
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