大本命として戦うシーズンの始まり
今年のFC東京はJ2での戦い。
競馬風に言えば、単勝(優勝)1.2倍、複勝(3位以内)1.0~1.1倍という大本命。これが転けたら、100万馬券が出るんじゃないかというぐらい(゚ー゚;
現役の日本代表選手が今野、権田の2名。アジアカップの予備登録に入ったのは、森重、梶山、米本、平山。徳永も注目されているという噂がある。そして、オリンピック予選のメンバーには、権田と米本は入りそう。東京でレギュラーが取れれば、椋原、大竹あたりが選ばれても不思議じゃない。
外国人はJでの実績があるホベルトとペドロ・ジュニオールを獲得。さらにブラジル全国選手権で7ゴールを決めているロベルト・セザーも入った。
日本人も谷澤、上里、高松などバックアッパーの枠を超える期待ができる選手を補強。
前社長が言った「全勝優勝」はともかく、去年の柏が2敗、甲府が4敗しかしてないことを考えれば、無敗での優勝は目標に掲げてもおかしくないだろうという陣容だ。
でも、試合ごとの内容は、それほど楽勝ばかりになるとは思っていなくて。
天皇杯ではJ2のチームと毎年やってたけど、ぐだぐだな感じに持ち込まれつつ、最後になんとか力の差を見せて勝ち上がるというパターンばかり。
逆に言うと、そういう内容の試合で、どれだけ「力の差」を見せられるかが今年の課題だろう。この補強はそういう展開をにらんだものだとは想像してるけど。基本的に前線に並べる選手は、速いか高いかのどちらかは持っている。引いた相手をこじ開けるのは新たに入った選手の役割なんだろうね。
といいながら、今年のキープレーヤーになりそうな気がするのが羽生。前線に一人で打開するタイプが多いからこそ、羽生のスペースを生み出すプレーが効きそうな気がするが…。大熊さんが縦に速い攻撃を志向するから、「歩のない将棋は負け将棋」ってことを考えた方がいいかもと思ったりして。
話を戻すと、大本命として戦うシーズンはJ2とはいっても貴重な経験になることは間違いなくて。少なくともJ1に入ってからはチャレンジャーとしてしか戦った経験がないチーム。ナビスコカップは2回取ってるけど、両方とも決勝は相手有利とされていた試合だったし、リーグ戦で追われる立場に立ったこともない。今年は強者の立場で相手を迎え撃つ必要がある。
はっきり言って「チャレンジャーの立場で(戦う)」なんて言葉は無意味。相手を見下ろしてどこまで戦えるのか、それを見届けたいと思っている。