« 2010年11月 | トップページ | 2011年1月 »

2010.12.31

天皇杯準決勝鹿島戦採点「しめくくり」

Dsc01499

Dsc01502

Dsc01505

Dsc01507

Dsc01512_1

Dsc01517

 熊谷の準々決勝を先にアップする予定だったけど、こっちを先に書いた方がよさそう。ということで準決勝を先出しで。

リンク: 10人の状況で最後まで戦い続けるも、延長後半ロスタイムに失点し準決勝で敗退 .

鹿島 2-1 FC東京

 勝てなかった試合ではなかったし、少なくともPK戦には持ち込める試合だった。それだけに悔しさは残る。

 準々決勝からは大きくメンバーを入れ替えて、平山と達也の2トップで右MFに梶山を1列上げて、ボランチは徳永とヨネのコンビ。右SBには椋原を起用。ちょっと気になったのはベンチに守備的な選手がいなかったこと。北斗欠場で椋原、ヨングンが先発だと1点を守りきるオプションが事実上ない。

 この布陣の狙いを想像してみる。左サイドにリカを張らせて新井場のオーバーラップをさせにくくすること、右の梶山は絞り気味に位置することで、椋原がオーバーラップするスペースを空けること。中盤は米本、徳永と入れることで、小笠原を自由にさせないことってあたりでしょうか。FWの組み合わせについては、大黒も達也も裏を狙うけど、ゴールに直接向かうなら大黒、スペースで起点を作るなら達也ってことなんでしょう。

 両チームとも左サイドを起点にして攻める展開。梶山がかなり絞り気味で、どうしてもタッチライン際が空くので、鹿島がそこを狙ってくるのも、そりゃそうだなと。ボールは持ててるけど、鹿島に簡単に展開されてシュート数では劣ってしまう流れに。

 この状況で踏ん張ったのが平山。長いボールをスペースに流れて収めることで起点を作る。そこから徐々に引き戻した流れの中で、梶山がエリア内に進入して絶好球をリカに落としたのが最大のチャンスだった。あれは決めてほしかったぞ(汗)

 でも流れを保ったまま、平山がスーペルゴラッソを決める。梶山のサイドチェンジを受け手からパス交換をしながらゴール前に進出。最後はリカからのクロスを見事なバイシクル。なんていうか、あんなの見たことないです。twitterに書いたけど、シュートがあまり凄すぎて勝っている実感がないという(笑)。

 で、前半は東京がリードして終了。後半も東京ペースで試合は進む。平山の決定的なヘッドは曽ヶ端の正面。左右どちらかにちょっとでも振れれば得点になり、試合も決まっていただろうが…。

 鹿島のリズムが変わったのは本山が投入されてから。フェリペはほとんど機能してなかったので、2トップへのボールの出所が純粋に増えた形。東京が前の試合も延長で足が止まる時間帯には効果的な一手。崩されそうな雰囲気が出たところで、案の定同点に追いつかれる。でもここまでは想定内。あとは攻撃のカードを切りながら、どこまで食らいついていけるかという試合になるかと思った。

 最初に切ったカードは予想通りでナオ。ただし、達也との交代。フォーメーションは梶山がトップ下の4-4-1-1のような形に。ここから次のカードを切るまでの時間が掛かったのがちょっと心残り。梶山が高い位置にいたためか、ナオをうまく走らせるような展開ができなかったんで。終了間際になって椋原OUTで大黒IN。徳永が右SBで梶山がボランチに。この形をもう少し長く見たかった。

 延長に入って早々にヨネが2枚目のイエローで退場。厳しい判定だなとは思うけどね。羽生か松下を入れて4-3-2にするのかとも思ったけど、平山を2列目に下げて4-4-1で対応。こうなるとブロックを作ってしっかり守るしかない。110分に足をつっていたリカに変えて大竹を投入したけど、数的不利の状況での交代策としては微妙だった。PKキッカーも考えてただろうけど、中盤の運動量が足りてなかったので(梶山も足がきつそうだったし)、それをカバーする選手がほしかった。

 決勝点は本当にラストプレーで。あそこで浮き球を使って裏を取られたら仕方ないとも思う。あれはやったほうが凄い。結果論ならパスを出させるのがいけないとも言えるけどね。あのシーンでは梶山が手前サイドをケアしていて、平山が奥に引っ張られていて、真ん中の本山が空いちゃってるんですよね。前線に大黒と並ぶ形になってたナオが全力で引いてもよかったんだけど…。

 確かに鹿島の調子はよくなかったし、東京は内容よりも、準々決勝の勢いを生かした試合でもあった。最後に守りきれずやられちゃったところは、今シーズン何回も見てきたパターンだった。2011年はJ2での戦い。この日のような試合はなかなか見られないだろうけど、じれずにゴールをゲットするという戦いをしてほしいなと。

 それでは採点です。

権田 6.0 決定的なシュートやFKをしのぐ。最後は味方とかぶってしまった
椋原 6.0 前半は梶山との連携に苦労したが、後半は決定的なクロスも
森重 6.0 熱くなるシーンもあったが、最後まで守備は安定していたと思う
今野 6.5 今シーズンの中では良いできだった。カバーリングも素晴らしい
ヨングン 6.0 SBとして十分な働き。縦へスイッチを入れるパスも効果的
徳永 6.0 対人の強さを見せて、小笠原にほとんど仕事をさせなかった
米本 5.0 足が伸びるらしさも出たが、パスは微妙。最後は退場に…
梶山 5.5 2列目だと後ろからのチェックに弱い。体調も厳しかったか
リカ 6.0 あれだけチャンスを作ったが、ラストパスとシュートの精度欠く
鈴木 6.5 期待に応える働き。ただし2トップならもう少しシュート打ちたい
平山 7.0 今年一番のゴラッソ。最後は中盤に落ちて守備に奔走していた

石川 5.5 良いパスが出ず、効果的な働きがなかなかできなかった
大黒 5.5 投入されたあとに10人になり、攻撃するシーンがなかった
大竹 --- 時間短く、評価なし

大熊 5.5 梶山2列目で最初は混乱したが、その後うまく修正。ただし、交代策はどうだったか。延長で10人になったあとは、PK戦に持ち込むための戦術があってもよかったが…。

2010.12.26

とりあえず試合後の動画をうp

 先にレビューを書こうかと思ったけど、酔っ払ったので今晩は動画だけ。

2010.12.15

「オフの主役」はFC東京ですね(汗)

 個人的には降格の責任を感じた「だけ」で残るのはやめた方がいいと思ってる。でも、残ってくれればうれしいのも間違いない(汗)

リンク: 今野もFC東京残留!J2史上最強メンバーだ.

今季の今野は全34戦出場。DFながら5得点とFC東京の顔として獅子奮迅の活躍を見せた。日本代表でもレギュラーを務め、J2降格の際には浦和、鹿島、 G大阪などが獲得に動いた。だが、FC東京への愛着の強い今野は早くから「移籍する場合は海外」と国内移籍を選択肢から外し、降格の責任をまっとうする覚 悟で残留を決めた。

 ということで、今野もどうやら残留する方向らしい。

 ここまで書いて放っておいたら、夜には日刊スポーツにヨネ残留という話題が。

リンク: 【東京】米本残留!「J1昇格に貢献を」.

米本は「このチームに残って、1年でJ1昇格できるように貢献したい。J2は手ごわい相手がたくさんいるので、厳しい中で戦って、メンタルとかいろんな部分を成長させたい」と意欲を語った。

 J2に落ちてこれだけ主力が残るクラブも珍しい。それとも、このクラブ、よほど居心地がいいのか?w

 権田、徳永、今野、米本、石川、平山あたりまでは、残留が話題になったはず。あとは梶山…。出るとしたら海外だろうけど、どうなんだろうか?

2010.12.14

そんなにカネあるのかね?w

 月曜の報知は、一時期噂になっていたペドロ・ジュニオールの移籍話を取り上げた。J2降格でこの話はなくなったと思ったんだが…。

リンク: ブラジル人FWペドロ&元新潟・ホベルト獲り…F東京.

 F東京がブラジル人FWペドロ・ジュニオール(23)を獲得することが12日、決定的となった。現在、G大阪からスポルチ・レシフェ(ブラジル)にレン
タル移籍中。G大阪との契約は1年残すが、Jリーグ関係者によるとレンタル料がかからず来季J2に降格するF東京に期限付き移籍することになった。

 記事の通り、レンタル料はいらないにしたって、年俸は結構高いと思うが…。ホベルトと合わせて、大黒以上にはなるんじゃなかろうか。だったら、J2なら確実に20点近く取れるだろう大黒を残す方向はなかったのかなあ?

 金庫の状況を想像すると、この記事は飛ばしのような気もしますけどね(汗)。

 あとトーチュウではレンタル貸し出し中の選手を含めて、今期は契約満了なしという話題が。草刈り場になるどころか、例年にも増して平和な東京です。

2010.12.12

補強もやってて一安心。FWホベルト獲得へ

 トーチュウ様にも載ったので、これはほぼ確定ということでよさそう。

リンク: 中日スポーツ:24歳FWホベルト獲得へ:365日FC東京.

FC東京がブラジル1部のアバイに所属するFWホベルト・セザール・ザンジン・ホドリゲス(24)の獲得に乗り出していることが11日、分かった。180 センチ、75キロのフィジカルの強さを生かし、ゴール前の勝負強さが光る点取り屋。懸案だった平山のパートナーとなることが濃厚で、1年でJ1復帰のミッ ションに、強力な戦力が加わる。

 動画を見た感じでは、テクニックよりはスピードタイプ。裏への意識もあるし、ヘディングも弱くない。少なくともリカよりは得点力はありそう。

 このレベルで働いてくれれば、15点は行けるんじゃないかと、皮算用をしておきたい(笑)

2010.12.11

東京と「ひたむきさ」

Img_0880

 金曜エルゴラはJ2降格が決まったFC東京の特集。ナオのインタビューはちょっとうるうるしましたが、注目したのは後藤さんのコラム(去年のナビスコ決勝の話は、同意しつつ、蛇足だと思うけど)。で、ちょっとそれに関連したネタを書いておこうかと。

 やっぱり今年の編成はちょっといびつだったかもしれない。似たようなタイプの選手が多いのはこのブログでも何回か触れていたこと。以前からの傾向なので、強化部の方針なんでしょうけど、テクニック重視でフィジカル(体のサイズ含む)はあまりこだわらない。精神面は口うるさいタイプよりは、黙々と自分の仕事をこなすタイプを重視。

 トップリーグでプレーできる実力がある選手だから、内面ではそれなりに熱いところはあるけど、それが表に出る選手は少ない。ああ見えて、梶山なんかかなり熱いのはプレー見てれば分かるけど(淡々とやってるようで結構ムキになるし)、ほかの選手に影響を与えるような感じではないんだよな。そういう状況で今年の徳永は頑張ってたと思うけど。

 後藤さんが言う「ひたむきさ」が出てくる選手といえば、米本であり、重松なのかなと思うけど、ヨネはけがでシーズンのほとんどに出場できず、重松はレギュラーを取り切るまでには至らなかった。

 だったら、藤山や浅利を残しておけという話になるけど、この2人もピッチ内でガミガミ言うタイプじゃなくて、どっちかといえば職人タイプ。モニや佐原もムードメーカーには見えるけど、逆境のチームをひっくり返す感じじゃない。

 土肥と文丈がいなくなってからは、そういう存在が出てこない。塩田が受け継ぐ感じもあったけど、権田がポジション取っちゃいましたから。

 そうなると、来年に向けてどうするか、ってことになる。個人的には梶山にキャプテンマーク巻かせて、ピッチ内を仕切らせればいいと思うけどなあ。押しも押されもしない中心選手なのに、周りからそう受け取られないのは、何か足りないところがあるから。この残留争いの渦中で、平山が殻を破りそうな感じが出てきたので、梶山もなんとか…。

 まあ、来年も梶山が東京にいると確定しているわけじゃないのがね…。そして仕事が忙しい時に書くと、文章が支離滅裂になるね(汗)

2010.12.07

第34節京都戦採点 「瓦解」

Dsc01283_1

Dsc01286

Dsc01290_1

Dsc01295

Dsc01298

Dsc01300

Dsc01307_2

Dsc01309

リンク: 総攻撃を仕掛けるも得点できず、シーズンを16位で終える.

京都 2-0 FC東京

 降格という結果は、34試合の積み重ねなので、この試合だけを捕らえて、どうこう言うつもりはなくて。少なくとも周りにいた大人達はショックは受けていたけど、泣き叫ぶこともなく、その事態を冷静に受け止めていた気がします。

 個人的に一番悲しかったのは、試合中にチームがコントロールが効かない状態になってしまったこと。京都はこの5試合で平均2.2失点のチーム。1点先制されたとはいえ、そこから60分近く残っていたのに、冷静さを失ってロングボール中心の攻撃になってしまったことは、スタンドで見ていて悲観的になるのに十分だった…。

 スタートは梶山トップ下の4-2-3-1。足の状態に不安はあるとはいえ、大黒を外した布陣は、梶山と平山に攻撃を託す手段だったはず。それなのに梶山のポジションは2トップにした後半から右MFになり、大黒投入後にはボランチへ下がり、最後はCBに入る始末。梶山と心中するなら、ある意味で悔いはなかったんだが、選手が自ら苦境を打開しようとしたピッチ上は次第に混乱した状況を見せる。

 まったく想定していない形に移行するにつれ、得点の可能性も減っていった。前線にほとんどの選手が張り付いて、後ろからボール入れてるだけじゃ、シュートも打てないし、セカンドボールも拾えない。大竹を投入した意味はほとんどなく、無駄に時間と体力を消費した挙げ句、後半ロスタイムにはカウンターから決定的な失点まで食らった。これがコメントなどを読むと、どうも監督の指示じゃないようなのが、なんとも…。

 大熊さんを監督にした後の試合では、ひたむきに走れるようになっていたけど、最後の試合で選手の体も頭もフリーズしてしまった。監督も選手もこの試合に臨むプランが不足していたとしか言いようがない。

 神戸は最後に走ることに活路を見いだしたけど、東京は、今年は最後まで型が定まらなかったってこと。終盤戦は平山-大黒の2トップで勝ち点を稼いだのに、平山出場停止をきっかけに採用した1トップはアンカーを置く名古屋には通用したものの、2ボランチの山形、京都相手ではうまく行かなかった。信じ切れるものがないまま、34試合を戦った結果が降格だったのかなという気がする。

 今年の総括は別記事で。編成のこととか、監督のこととか、いろいろ書きたいことはあるんで。

 それでは、採点です。

権田 5.5 最後のPKは厳しい判定。1点目はノーチャンスだった
椋原 5.0 硬かった。結果的にここ数試合の失点は右サイドから
今野 5.5 CBでは守備に貢献。前線に上がってからはもう一つ
森重 5.0 パワープレーで前線に移るが、さほど効果的ではなく
中村 5.0 失点シーンは体は付けていたが上から叩き込まれた
徳永 5.5 途中まで中盤で効いていた。試合後の姿は忘れられない
米本 5.0 ヨネらしさが見られず。前節に続いて緊張が感じられた
鈴木 5.0 良さを出せるスペースがなく、降着した局面を打開できず
リカ 5.5 突破は見せていたが、後半から出した方がよかったかも
梶山 5.0 トップ下にはボール入らず。最後はCBでは力を出せない
平山 5.0 決定機はあった。あれを決めないと真のエースになれない

大黒 5.0 チャンスがなかなか来なかった。前半から見たかったが…
大竹 5.0 奮闘はしていたが、ボールがほとんど頭の上を越えていった
キム --- 時間短く、評価なし

大熊 4.5 極限状態になるゲームだと分かっていたはずだが、選手をコントロールしきれなかった。この大一番で経験値の高い大黒や羽生を使い切れなかったのは後悔が残る

2010.12.05

降格という事実

 今日の試合については、いろいろ思うところはあるけど(東京に帰ったら振り返ります)、降格という事実については、今のところ思ったより冷静に受け止められているかなと。この試合の結果だけで決まったことではないのでね。

 明日になったらどういう感情になるのはかは知らない。

 ただ、ホテルに戻って、スポーツニュースを見ていると、ずっしり重いものは感じる。

 まあ、いろいろと冷静に振り返ることができたり、この事実の重さを感じるには、時間が必要なんでしょうが…。

2010.12.03

真摯に戦うということ

 最終節がやってきました。まさかこういう状況になるとは思っていませんでしたが。

 それでも選手は残留という結果を残すため、真摯に戦ってくれるはず。

 例年通り、東京は最終節がアウェイ。

 それでもスタンドにも東京から多くの人が駆けつけるはず。自分もその一人。

 選手と同じぐらい真摯に試合に向き合いたい。過去にはまだなにも成し遂げてないのに、浮かれちゃって大逆転負けを喰らった試合もあったから。

 FC東京に関わるすべての力を結集してJ1残留への道を自力で切り開きましょう。

« 2010年11月 | トップページ | 2011年1月 »