第24節大宮戦採点「原点回帰」
とても寒い朝からは考えられないいい天気の味スタ
ゴール裏はがんばっていた
大熊新監督の初陣
そして10月に初陣を控える日本代表ザッケローニ監督(左端)。右にいるのは原博実技術委員長。かつて指揮を執ったチームの現状をどう見ているのか
ブラジルDAY恒例のサンバ隊。試合前は東京外大。
ハーフタイムはICU。
試合後の挨拶。ナオがいち早く顔を上げてどこかを見つめていたよ
リンク: 決定機を活かせずカウンターから失点、大熊監督の初陣を飾れず .
FC東京 0-1 大宮
磐田戦後に成績不振で城福前監督を解任。大熊新監督が指揮を執ることになった。試合間隔は1週間あったといっても、実質4日間の突貫工事。どこまで変化が出せるかと思っていたけど、想像以上に戦い方が変わっていた。
守備は「人に強く」、攻撃は「縦に速く」。単純なことだけど、頭でサッカーをやろうとしすぎていたチームへの薬としては効いたと思う。
これまでの守備は4-4-2の3ラインをきっちり引いて、カタにはめてボールを取ろうという形(すごい大ざっぱなくくりですが)。それを大熊さんはボールホルダーにガンガン行くようにした。もちろん前から行けば裏を取られる危険性はあるけど、そこはうまくスライドしながらなんとかすると。
攻撃は変わったというのは正確じゃないかも。平山にくさびのボールを入れてからサイドを使うというのは、去年の連勝中にやっていた形に近い。ただ、あれよりももっとテンポが速い点が違う。スイッチを入れて動き出すというよりも、動いていて最後に加速スイッチを入れる感じ。
両方に共通するのは運動量が要求されること。ベンチに控えるメンバーを考えても前半勝負なんだろうなあと思っていた。案の定、この試合では最後に失速しちゃったけど…。この時間帯が失点後だったので「反発力がない」みたいな印象かもしれないけど、単純にスタミナ切れという面が大きいように見えた。特に中盤が厳しくなったけど、森重と交代する選手が今のベンチには存在しないんでね。
大熊さんも本当はもう少し緩急をつけたいんだろうけど、梶山と羽生がいないこともあるし、最初の試合であれもこれも要求したら「変われない」ことは分かっていたはず。次の試合への上積みはあるはずと期待したい。
あと、おそらく練習でもほとんどやっていない3-4-3はどうだったかね? 石川がほとんどSBの位置取りになってしまって、攻撃に厚みが出ないどころか、ピッチ内がかえって混乱した印象。パワープレーの練習も必要だろうね。
ただ、今日の終盤については、交代選手が頑張らないといけない。攻撃面でほとんど貢献できなかった、前田と重松には不満がある。ベンチの選手層が正直薄いのは辛いところ。赤嶺が仙台で救世主のようになっているのを見ちゃうとなあ。そしてなぜ東京戦に出場できる契約になってるんだ…。
J1は残り10試合。ここまで来たら星勘定をしても仕方ない。と思いつつ、まだ10試合もあるわけで、相手がどこであれ一戦一戦真摯に戦っていくことに尽きる。まあ楽天的な言い方をすれば、確率というのは一定の範囲に収束してくるわけで、バーに当たりまくっていたシュートはそろそろ入るでしょう。そして、これだけ内容に合わない成績が続いたんだから、そろそろ勝つ周期に入ってくるはず。次節は国立開催の湘南戦。がんばりましょう。
それでは、採点です。
権田 5.5 磐田戦と同じような失点パターンなのは気になるが…
椋原 5.5 前半はいい攻撃参加も見せていた。交代は戦術的なもの
今野 5.5 この戦い方なら徳永と位置を入れ替える手はありそう
キム 5.5 良くも悪くもあまり目立ってない。悪いことではないが…
中村 5.5 FKで見せ場作る。失点シーンはうまくクリアしたかった
徳永 5.5 森重が攻撃的な分、バランスを取った印象。もっと動ける
森重 5.5 中盤の組み立てを担ったが、最後は体力的に失速した
石川 5.5 積極的にシュートを撃つのもいいが、周りも使いたい
リカ 5.5 球離れが遅いこともあったが、相手の脅威にはなっている
平山 6.0 足元のボールを的確にポスト。あとはシュートが決まれば
大黒 5.0 チャンスはある。ちょっと入る位置がずれているのかも
大竹 5.5 セットプレーでは見せ場があったが、もう一息という感じも
重松 5.0 頑張っているのだが、結果的に攻撃に絡めていない
前田 --- 時間短く、評価無し
大熊 5.5 準備期間が短い状況で、何とか形を作ってきた。方向性は悪くない。1つ勝てれば変わると思う