監督交代しかない
例によってTwitterをしながら、テレビ観戦してたけど、試合が終わって、怒りよりも悲しみが渦巻くTimeLineを見てしまった。城福さんが今年の始動日に「W杯のある6月までは、4年に1度の特殊な半年。それまでは注目してくれるので、この数カ月間を大事にしないといけない」と言ったけど、ポジティブな注目ではなくて、こういう形で注目されるのは避けてほしかった。
優勝を狙って臨んだはずの東アジア選手権で4チーム中の3位。この日の結果だけじゃなく、4連戦の試合内容、チーム内の序列の固定化、控え選手のモチベーションが下がりきっていることも踏まえれば、監督交代という策はあってしかるべきだと思う。
試合内容はあまりうまくまとめようという気もないので、テレビ観戦で気づいた事を少しだけ。
攻撃は、いつものように攻めて、やっぱり点が取れなかったということ。解説の風間八宏が繰り返し言ってたけど「FWが前を向けていない」。中心軸が無いから、紐の切れた凧のように全員が空いている場所に気ままに動いて、足下でパスを回すだけ。これで点が取れたらびっくりするよ。
守備は久々の大量失点。こっちの方が書くことがある。
PK取られたところは、内田の不用意なファールとしか言いようがない。ボールは相手選手の足に着いてないけど、その足を完全に引っかけてしまっている。エリア内でやる守備ではない。
2失点目は、ミドルシュートが中澤に当たって回転が加わり絶妙なコースへ飛んだもの。とはいえマークがルーズなのは否めない。そもそもあの位置でフリーで前向きにボール持たれることが間違っている。韓国相手で油断したのかもしれないけど、ファン・ペルシーやロッベン、エトーだったらどうするのかね?
3失点目はカウンターから右サイドを破られて、CBが釣り出され、ラインコントロールが無くてオフサイドが取れず、あっさり決められた形。直接的な原因としては、サイドライン際で稲本と内田で2対1になった時に止めておけばということ。
ただし、それまでもカウンターから良い形を作られていて、スピードある攻撃への不安定さが浮き彫りになっていた。CBは(交代前から)両方とも速くないし、内田は1対1の守備に不安があるし、長友は時々うっかりするし、この日効いていた稲本もスピードがあるタイプではない。遠藤はゴール前まで戻って守備することは少ない。だから単純なカウンターを受けることが怖すぎる。
あとは退場シーンですか。
セットプレーでやり合うのは仕方ないけど、その後で足を振って相手を蹴ったら退場は当然。この試合だけじゃなく、国際映像で流れたことが、今後に響いてくることをどうして分からないのか。
岡田監督は試合後の会見でこう言った。
Q:責任を取るという事に関してはご自身がやめるということも含めてだと思うが?
「以前にも言ったが、身体に関しては契約上、勝とうが負けようが協会が権利を持っていて、そのために会長や、技術委員が見ていると思っている。私は選手が付いてきているかぎり、選手だけを投げだす事は出来ないと思っている」
それに対する答えは、試合後のインタビューで大きなため息をついてから「僕たちの力が足りなかった」と言った中澤の表情が示していると思いますけどね。
« 秋春制が出来ないわけ | トップページ | 「真の優勝争い」に必要なもの »
「サッカー」カテゴリの記事
- JリーグとNPBの日程発表(2020.06.16)
- 年チケ払い戻し(2020.05.13)
- 2019年JGC修行50回搭乗の軌跡(2019.11.14)
- データだけ見てみる(2015.11.22)
- いよいよ大一番(2015.11.22)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
オレっちは試合をTVで観てましたが、あえて呟きはガマンしました! 毒しか吐けないですもの。
なんというか、レギュラーですらバラバラな試合後の表情を見ていると、ジーコのやった失敗を繰り返している感じがしました。
監督を変えるのは容易ではないでしょうし、それなりのリスクもるでしょうが、地に落ちた求心力は回復しないでしょうね。
いっそ、原さんにやってもらって、「お前らノビノビ楽しめ!」って言ってもらう方がずっとマシかと。
投稿: ゴーゴートーキョー! | 2010.02.15 15:34
>ゴーゴートーキョー!さん
ショッキングな試合でしたね。
内容こそ違いますが、ドイツW杯の初戦を思い出してしまいました。
選手の表情を見ると、呆然と言う言葉がふさわしく、催眠術は解けちゃったかなと。
四面楚歌なんだけど、協会の覚えがめでたい点はフランスのドメネクに似ているのかも。
投稿: いおぞう | 2010.02.16 01:50