« 2010年1月 | トップページ | 2010年3月 »

2010.02.24

「真の優勝争い」に必要なもの

 選手名鑑を見ながら思いついた仰々しいタイトルのネタですが、足りないものははっきり「得点」と分かっているんですよね。

 Twitterにネタ出しとして書いていたのはこんな感じだったんですけど、これじゃちょっと足りないみたい。

【ブログ前のネタ出し】選手名鑑を眺めつつ思ったのは、今年の課題も得点力だろうということ。「真の優勝争い」をするには60得点は欲しい。2009年から13点増。チーム上位4人で35点ぐらいの感じ。イメージではFW2人が10点ずつ+石川10+羽生5。

 1シーズン制が導入された2005年以降、3位以内に入ったチームの平均得点は64.7点。FC東京の最高得点は2006年と2007年の56点。城福体制になってからは50点と47点。これは中位クラスの得点力でしかない。ちなみに50点以下で3位以内に入ったのは2008年の名古屋(48点)だけ。

 2009年の47点からプラス18点は最低でも欲しいということ。

 去年のFC東京が取った47点の内訳は、石川15点がダントツ。赤嶺とカボレが5点、鈴木と平山が4点。ここまでの上位5人で33点。あとはPKで梶山が2点取り、OGが2点。中村、羽生、今野が2点ずつで、近藤、長友、米本、平松が1点ずつ。梶山以下の14点を松下加入の効果でセットプレーが強化され、20点まで増やしても、上位5選手で45点は必要。

 ちなみに去年は鹿島の得点が例外的に少なすぎて(51点)で参考にならないが、2位の川崎はジュニーニョ17点、チョンテセ14点、レナチーニョ9点、谷口8点、中村4点で52点。3位G大阪はレアンドロ11点、チョジェジン10点、遠藤10点、ルーカス6点、二川4点、橋本4点で45点。

 簡単に言えばレギュラーFW2人と中盤の点を取る方の選手で35~40点という形。G大阪はちょっと足りないけど、レアンドロが抜けた後に入ってきたペドロ・ジュニオールが3点取ってるから辻褄は合う。

 今年の東京でこれが達成できるかどうか。

 単純に出場試合数が増えそうな平山が10点以上取り、赤嶺が2008年と同レベルの活躍で10点を取り(もちろん達也が10点でも全く問題ないw)、怪我から回復した石川が15点取ってくれれば足りる。というのはさすがに楽天的すぎるか(汗)。

 去年の東京はナオの爆発を別にすれば、FWに点を取らせる形が不足していたのは間違いなく、キャンプではおそらくここを詰めてきたはず。序盤戦は特にFWがどうやって点を取っていくかに注目したい。

 あとは羽生と梶山が5点ずつ(PK除く)取ってくれると60点は行けそうなんだが…。

2010.02.15

監督交代しかない

 例によってTwitterをしながら、テレビ観戦してたけど、試合が終わって、怒りよりも悲しみが渦巻くTimeLineを見てしまった。城福さんが今年の始動日に「W杯のある6月までは、4年に1度の特殊な半年。それまでは注目してくれるので、この数カ月間を大事にしないといけない」と言ったけど、ポジティブな注目ではなくて、こういう形で注目されるのは避けてほしかった。

 優勝を狙って臨んだはずの東アジア選手権で4チーム中の3位。この日の結果だけじゃなく、4連戦の試合内容、チーム内の序列の固定化、控え選手のモチベーションが下がりきっていることも踏まえれば、監督交代という策はあってしかるべきだと思う。

 試合内容はあまりうまくまとめようという気もないので、テレビ観戦で気づいた事を少しだけ。

 攻撃は、いつものように攻めて、やっぱり点が取れなかったということ。解説の風間八宏が繰り返し言ってたけど「FWが前を向けていない」。中心軸が無いから、紐の切れた凧のように全員が空いている場所に気ままに動いて、足下でパスを回すだけ。これで点が取れたらびっくりするよ。

 守備は久々の大量失点。こっちの方が書くことがある。

 PK取られたところは、内田の不用意なファールとしか言いようがない。ボールは相手選手の足に着いてないけど、その足を完全に引っかけてしまっている。エリア内でやる守備ではない。

Foul

 2失点目は、ミドルシュートが中澤に当たって回転が加わり絶妙なコースへ飛んだもの。とはいえマークがルーズなのは否めない。そもそもあの位置でフリーで前向きにボール持たれることが間違っている。韓国相手で油断したのかもしれないけど、ファン・ペルシーやロッベン、エトーだったらどうするのかね?

 3失点目はカウンターから右サイドを破られて、CBが釣り出され、ラインコントロールが無くてオフサイドが取れず、あっさり決められた形。直接的な原因としては、サイドライン際で稲本と内田で2対1になった時に止めておけばということ。

 ただし、それまでもカウンターから良い形を作られていて、スピードある攻撃への不安定さが浮き彫りになっていた。CBは(交代前から)両方とも速くないし、内田は1対1の守備に不安があるし、長友は時々うっかりするし、この日効いていた稲本もスピードがあるタイプではない。遠藤はゴール前まで戻って守備することは少ない。だから単純なカウンターを受けることが怖すぎる。

 あとは退場シーンですか。

Red  セットプレーでやり合うのは仕方ないけど、その後で足を振って相手を蹴ったら退場は当然。この試合だけじゃなく、国際映像で流れたことが、今後に響いてくることをどうして分からないのか。

 岡田監督は試合後の会見でこう言った

Q:責任を取るという事に関してはご自身がやめるということも含めてだと思うが?

「以前にも言ったが、身体に関しては契約上、勝とうが負けようが協会が権利を持っていて、そのために会長や、技術委員が見ていると思っている。私は選手が付いてきているかぎり、選手だけを投げだす事は出来ないと思っている

 それに対する答えは、試合後のインタビューで大きなため息をついてから「僕たちの力が足りなかった」と言った中澤の表情が示していると思いますけどね。

Nakazawa

2010.02.08

秋春制が出来ないわけ

 友人が撮った写真を拝借してきました。2月7日のビッグスワンです。サッカーなんて出来るわけない。

リンク: ビッグスワンでは雪かきをしたトラックで持�... on TwitPic.

63568194

2010.02.07

味スタ行ってきましたよっと

 試合が終わってすぐに、書くことへのモチベーションが上がらない試合だなと思った。ブーイングも起こるよw 最初、1人で見ていたけど、途中でお誘いがあって一緒に見るメンバーができた事だけが救いだったかな(笑)

Aji1

Aji2

Aji3

 いや、まあ、なんていうか、お寒い試合でした。上半身は「1.5倍ぐらい膨れてません?」と言われるぐらい着込んだし、焼酎お湯割りで燃料を追加したので体は大丈夫だったけど(汗)、試合内容が。

 久しぶりに代表の試合を会場で見たので、思いついた事だけを徒然と。

 中国が今までのイメージから一変したサッカーをしてきたのに対して、日本は漫然と今までのサッカーをした結果、スコアレスドローになった感じ。岡崎の確変は完全に終わった印象だし、やっぱり中盤より前で似たような選手の組み合わせだけでは、きっちりとゾーンを固めてくるディフェンスを攻略することは期待しにくい。選手同士の互換性は高いからポジションチェンジもしやすくて、そこそこパスは回るけど、それだけ。

 誰かがポストに入って、2列目や3列目の選手が追い越していくという形が少ない。稲本はフリーランの意識があったけど、それを生かせる形にならない。0トップっぽい流動的なサッカーを志向していると思うのだが、その割にボール持っている選手へのサポートが少ない印象。

 平山の使い方も微妙。投入直後から最前線に張らせていたけど、何を評価して代表に呼んだのか、さっぱり分からない。電柱じゃない使われ方を開眼したことが東京躍進のポイントだったのに、左右から適当にクロス入れてもなあ…。

 あと、後藤健生さんも書いているが、交代で入れるべき選手がいないのは厳しい。選手選考の全権を持つ監督がこう言っちゃったら身も蓋もない。

「ただ、わたしは練習などを見て、ここ2週間くらいですか――その中で交代で出す選手が劇的にゲームを変えられるとは判断しなかった。だから代えませんでした。」

 確かにもうスペースが無い時間帯に投入すべき選手はベンチに見あたらなかったけど、そういう選手選考を行ったのは自分自身だろうに。どうしても1点欲しい時間のオプションが無いってどういうこと? 海外組にもそういう状況を打破する選手は見あたらないのにね。

 最後に一つだけ。2月2日のベネズエラ戦見ながら、Twitterにこう書いていた。

  • 交代ないのか。これ4試合とも固定メンバーでやるというフラグじゃないよね?w posted at 20:15:38

 この予想、当たりそうで怖くなってきた。

2010.02.03

ベネズエラ戦のざっくりとした感想

 特に何かが懸かった試合じゃなかったのに、モチベーション高く臨んでくれたベネズエラ代表には感謝。

 もちろん大分に行けるわけもなく、テレビも通してじっくりと見られる状況ではなかったので、断続的に見て思った点だけを、自分の備忘録を兼ねていくつか。

・中盤はあの4人の組み合わせは厳しいかな
・FWを含めて流動的にやりたいのだろうが、支点が無い
・FWがサイドに流れて0トップ気味なら2列目から飛び出さないと
・ためが無いので、SBの上がりを誘発できない
・闘莉王はコンディションがないのか、調子が悪いのか
・CBのバックアップ育成は急務かもしれない
・平山が入って、基準点ができて、攻撃の「型」がはっきりした
・っていうか、アジアを越えると、平山のフィジカルで標準
・スペースがあたえられなかった時、どうするかの解が無い

 ってなところでしょうか。東アジア選手権は味スタには行こうと思ってますが、まずは23人枠が発表になってから考えますw

« 2010年1月 | トップページ | 2010年3月 »