また犬飼が釣られた件について
名古屋戦の採点を書いていたら、今朝の日刊スポーツにこんな記事が載っていた。また、犬が釣られている…。
リンク: シュート打て!犬飼会長日本人選手に苦言.
日本協会の犬飼基昭会長(67)が11日、シュートを打たない日本人選手に苦言を呈した。JFAグリーンプロジェクトの一環として埼玉・入間郡の豊島区立三芳グラウンドで芝生苗の植え付けに参加。集まった小学生に「ブラジルではプロになるまでシュートを30万本打っている。日本は5000本。これじゃあ、入るわけがない」と強調した。
データは「ブラジル協会の人に聞いた」もので、ストリートサッカーや遊びも含まれているという。「話半分としても、その差は大きい」と、日本選手のシュート不足を指摘。「子供のころから習慣づけないと、試合でも打てない。Jリーグもシュートが少なく、つまらない」と言い切った。
「シュートを打てばいいってもんじゃない」という、あまりに明らかな前提は置いておくにしても、30万本って…。「ブラジル協会の人」も、おそらく「星の数ほど」ぐらいの意味合いで言った(はずの)数字をそのまま使われるとは思わなかったんじゃないか?(苦笑)
1日50本シュート打てば、1年で18250本、16.4年で30万本。おおよそこれぐらいの計算なんだろうけど、1日50本のちゃんとしたシュート練習って不可能だろうということは、ちょっと考えればすぐに分かる。リフティングや、テニスの壁打ちみたいに淡々と蹴り続けるならともかく。
昔は、一応、企業のトップだったらしいから、数字には強いのかと思いきや、そうでも無いってことか。
あと、「シュートが少なく、つまらない」という発想自体が、単純でつまらないと思いますが、どうでしょう。
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コメント
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あなたこそ犬飼さんが嫌いなのか
言葉尻をあげつらってどうするの?
日本の子供が、ブラジルの子供より
若年代のシュートの数(練習)がかなり少ないのは事実だろうし
それも向こうはフットサルや遊びの中での数が多いだろうから
日本との差はなおさら大きい
この話の焦点はここで、
細部なんてどうでもいいと思いませんか?
そもそもマスコミのフィルタ通しての記事なのに
細部をあげつらうのに何の意味があるの?
投稿: mak | 2009.07.14 09:15
>makさん
犬飼さんが人としてどうかは知りませんが、サッカー協会会長としてはふさわしくないとは思っています。
普通、数字を持ってきて、何らかの証明をする時には、その数字が妥当なものであるかを考えてから発言するものです。香具師の口上ならともかく。
多すぎるブラジルのシュート練習数と少なすぎる日本のシュート練習数(プロ入りまで15年として1日1本以下はありえないでしょう)という2つの誤ったデータで、「シュート練習が少ないからだめ」と言われて説得力があると思えますか?
この発言の問題は、論拠の薄い仮説もそうですが、一国の会長が自国のトップリーグに対して「シュートが少ないからつまらない」と公の場で発言する器の小ささですよ。それも子供たちがいるイベントで、Jリーグに入るなと言わんばかりじゃありませんか。
少なくとも揚げ足を簡単に取られるような発言をする人が、責任ある発言が要求されることが多い一国のサッカー協会会長をすべきではないと思いますが、いかがでしょうか。
投稿: いおぞう | 2009.07.14 09:42