第13節川崎戦採点「守備のスイッチ」
「ベンチワークで何とかできる試合」があったなら、こんな試合なのかもしれない。
リンク: 今野、石川のゴールでリードするも、一人少なくなってから3失点を許し悔しい逆転負けを喫する .
FC東京 2-3 川崎
「乱打戦になる多摩川クラシコ」という看板に偽りなし。
FC東京にしてみれば、あの10分間をどうしのぐか、だけの試合だった。2-0で勝っているのに、あのエリアで完全に抜け出した相手を引っ張ってしまったブルーノは状況判断ができてないと言われても仕方ない。ビデオで見ても、エリアの内外は微妙だったけど、得点機会阻止によるレッドカードは出ておかしくないプレーだった。
で、PK決められて2-1。DFラインが1人抜けた状況で茂庭を入れるのは当然だけど、その交代選手が石川。怪我明けで90分は引っ張れない状況だったのかもしれないけど、FWを2人残したことで、ピッチ内がどっちつかずの状況になってしまった。平山を残すなら、カボレを出すか、平山の1トップで達也を右に回して、カボレを左MFにする方がしっくり来たかと。
最近、前線からの守備は意欲的な平山もサイドの守備は勝手が違う。どこまで追って、どのように徳永に受け渡すのか、右サイドから生じた混乱が全体をずるずると引き気味にした印象は否めない。
意思統一の元に、ライン下げて、スペース埋めるという「積極的なドン引き」なら守れたかもしれないけど、そういう「守備のスイッチ」を入れられる選手はピッチ上にいなかった。権田や米本はまだ若いし、今ちゃんはCBのキャリアが浅いし、梶山が仕切るべきなのかもしれないが。ベンチにもそういうタイプの選手はいなかった。でも、今日の茂庭に与えられた役目はそこだったはずだが…。
勝っていた前2試合もそうだけど、試合を終わらせるプランがないのは喫緊の課題。ブルーノの退場がなくて、リードしていたとしても、終盤にかなりばたつくシーンがあったのは想像に難くない。ここを改善できないとコンスタントに勝ち点を積み上げるのは難しい。
攻撃は怪我していた選手が戻ってきて、ここ2試合とは雰囲気が多少変わったけど、右肩上がりで良くなっている印象はある。京都戦が底だったのかなあ。ボールを回している時のそこはかとない不安感が無くなってきたのと、カウンターの鋭さが増してきた感じ。今日はこっそり「2点目の壁」を破ってますよ(汗)。あとはカボレが点を取ってくれれば。平山とどっちが先に点を取るでしょうか…。
主審の判定については、つぶやきばblogで見ていただければ。2失点目につながるファールになった梶山のタックルはボールに行っていたように見えたけど、映像でもそうでしたね。一つ付け加えるなら、今日の判定基準は前半から「倒れたもの勝ち」だった。上手い下手はともかく、笛の基準はイングランド・プレミアリーグを目指してほしい。
この内容で勝ち点1すら取れないのは痛かったけど、今後に向けて顔を上げて行ける試合だったとは思います。
それでは、採点です。
権田 5.0 無失点か大量失点かという現象には原因があるはず
徳永 5.5 守備は苦心していたが、攻撃は左サイドより効果的
今野 6.0 ようやく今期初ゴール。3失点も個人的には安定
ブルーノ 4.5 あの状況で相手を引き倒す意味は全くなかった
長友 5.0 失点シーンで寄せきれず。攻撃はほとんど目立たず
梶山 5.5 怪我明けを抜きにして、ごくごく普通の出来だった
米本 5.5 最後に決定機があったが…。守備はいつも通り
石川 6.5 右サイドで主導権を握り、豪快なシュートを決めた
羽生 6.0 調子は良さそうに見えたが前半で交代。怪我かも
カボレ 5.0 チャンスは作っているが、決定機で決めきれない
平山 5.5 カボレとの連携は良好だったが、シュート打てず
鈴木 5.5 後半早々にチャンスを作ったが、次第に消え気味に
茂庭 5.0 圧力を増した川崎の攻撃をいなすことができず
中村 5.5 CKから流れたボールで大チャンスが巡ってきたが…
城福 5.0 確かに「悲観すべき内容」じゃなかったけど、2-0の試合で勝ち点1すら拾えなかったのは大きな問題。こういう試合こそ、ベンチの力が問われると思うのだが。
ナビスコカップは代表招集された今野と長友が抜けるため、メンバーの再編は必須。SBは椋原や北斗、金沢で手当てできそうだけど、CBは茂庭と佐原に奮起してもらわないと!
予選リーグの残り3試合では、京都はナビスコについては事実上終わっているし、首位山形との試合がヤマでしょう。駒沢で迎える最終戦は清水が予選通過の可能性をなくしているといいな(汗)
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