磐田へ向かう途中で雨が降り出した。予報では小雨程度のはずだったが、スタジアムに着いてみると本降り。ポンチョは着ていて撥水加工もある程度効いていたが、裏側に水がしみ出す状況。本当に寒くてね…。
売店で飲食物売っていても、バックスタンド側は雨だと食べるところないし…。屋根がないならテントぐらい張ってくれればいいのに。
リンク: 緊迫した展開の中、赤嶺が一瞬の隙を確実に活かしてゴール!連勝を飾る .
磐田 0-1 FC東京
やりたいことはナビスコ神戸戦よりははっきりしてきた感じ。でも、それなりにボールは回るけど、大竹や羽生などが守備が厚い中央へ突っ込んでいって自爆するパターンが頻発。浅利が同様に突っ込んでカウンターを食らった時はやられたかと思ったよ。
局面ごとには面白いことをやっているのだが、長友はほとんど上がれないし、クロスも上がらないし、FWは相手DFラインの間に入って戦っているだけでスペースと時間が作れない。スピードアップする場面がないというか…。梶山が下がってきてボールを引き出して、大竹と縦関係になった時はいい感じになったけど(羽生も前に出られるので)。ということで前半はほとんど決定機がなかった。
そんな攻撃陣のふがいなさをカバーしたのが権田。開始直後に佐原を振り切ったジウシーニョとの1対1を顔面セーブ。34分はこぼれ球を拾った山本康との1対1を左腕一本で止める。そして前半終了直前には右からのクロスをダイビングヘッドした前田のシュートを体に当てて枠外へ追いやった(ゴールキックになったけど(汗))。
前半は0-0で儲けたなという感じ。
監督のハーフタイムコメントが「サイドをシンプルに使おう」。赤嶺がサイドに流れてもあまり意味がないので、カボレがサイドに流れてボールを受けることを想定していたはずだが、これが後半もうまくいかない。
スペースを作る動きがないわけじゃないけど、広い敷地があるのに四畳半一間の家を建てようとしている感じ(汗)。大外にスペースがあるのに、そこがどうにも使い切れない。ついにはサイドのスペースへの飛び出しを得意とする石川と鈴木を投入して、4-3-3に近い形に変更。劇的な効果は出なかったものの、全体の意識はスペースを広く使う方向へ変わったかと。
得点シーンは徳永がアバウトに前線目掛けて蹴ったボールを鈴木が浮き球で赤嶺に落とす。赤嶺はうまいターンでDFを交わしてGKを見定めてコースを狙ったシュート。シュート1本で1ゴール。赤嶺らしい1日でした。シュートを打ってリズムを作るタイプじゃないし、攻撃の組み立てに参加するタイプでもない。あくまで得点を取ることだけに特化した純粋ストライカー。使い方が難しいのが悩ましい。
赤嶺が点を取った後は磐田が意気消沈した感じ。セカンドボールが拾えるようになり、左サイドでは長友がライン際を走ったり、右サイドでは石川がコーナーフラッグに向かってドリブルしたり、きっちり時間を使って1点を守りきった。
ともかく勝ってよかった。帰りのバスではみんなずぶ濡れだったけど、明るい感じだったし。
日曜に録画したのを見直すと、前半のボール回しで出てくるのは、梶山、大竹、カボレの3人がほとんどで徳永と羽生が時々絡んでくる感じ。関わる人数が少ない上に、意外性もなく単調。相手チームの守備が守りやすそう。
まあ、今できる現実解としてはこのあたりなのかもしれない。選手、監督は問題点を把握しているようなので、これからどうやって改善していくのか、楽しみでもあり、不安でもあるかな。差し当たってフォーメーションをいじってくる可能性はありそうだが。
ということで採点です。
権田 7.0 大ピンチを3回防ぐ。試合ごとに成長が感じられる
徳永 6.0 特に大きなミスもなく、前半から攻撃にも絡んでいた
佐原 5.5 前半の被決定機を招くミスがあった。後半は持ち直す
今野 6.0 対人守備は安定感あり。サイドへつり出されることも
長友 5.5 後半途中までほとんど上がれず。選手交代で活性化
浅利 5.5 スペースは埋めたがそれだけ。攻撃に絡めなかった
羽生 5.5 カウンターしか攻撃面の良さがない。前目で使いたい
大竹 5.0 細かなテクニックは見せたが中央突破だけでは苦しい
梶山 5.5 2列目なら小回り効くFW必要。最後はキープ力見せる
カボレ 5.5 左サイドのスペースでボール受けたいがうまくいかず
赤嶺 6.5 1回のチャンスで試合を決めたが、ボールは収まらない
石川 6.0 試合の流れを好転させた。今のチームには欠かせない
鈴木 5.5 サイドに起点を作ろうとした。決勝点のアシストはOK
城福 6.0 メッセージを込めた交代策で何とか決勝点を得た。何もできていなかった赤嶺を変えなかったのは結果的に吉と出た。
内容が悪いながらもリーグ戦もナビスコカップも5分の成績。去年の夏より良いペースで勝ち点を積み上げている。次節の鹿島戦のスケジュールはACLがない分、FC東京が有利なのは明らか。ある程度、内容も問われる試合になると思うが、大丈夫だろうか…。
あとバレーボールチームのプレミア昇格、おめでとうございます。