燃費向上グッズの罠
こういう科学っぽい言葉にだまされちゃう人がいるんだよね…。
リンク: asahi.com:燃費向上グッズ16商品「根拠無し」 19社に排除命令 - 社会.
自動車に取り付けたり、燃料タンクに入れたりするだけで「燃費が向上する」と表示した商品について調査していた公正取引委員会は8日、カー用品店などで販売されていた16商品について、燃費向上の合理的な根拠がないとして、景品表示法違反(優良誤認)にあたると判断し、製造・販売していた計19社に対し、表示の停止や再発防止を求める排除命令を出した。
公取委のWebサイトにPDFファイルがあるので、見てもらった方が早いけど(面白いです)、ある製品のパッケージには
エコストラップの装着により、エンジンレスポンスが向上します。その為装着前よりも少ないアクセルの踏み込みで十分な加速を実感いただけます。踏み過ぎますと、燃費向上が低下しますのでご注意ください。
と書いてあったりする(笑)。他にも
アクセルワーク・ブレーキワークに注意してドライブすると市街地走行で5~7% 郊外走行(バイパス・高速道)で10~25%の改善も可能です。
なんてのがあったりして。これって単に「(効果があるように思いこませて)アクセルをいつもより踏ませないことで、燃費を向上させてるだけ」ですよね(汗)。
他にもおもしろ製品が沢山あります。例えばすばるメディアの起爆水のページを見ると、
水冷式の内燃機関では、エンジン内部での点火や燃焼時に発生する電磁波エネルギーや熱エネルギーは、外側を循環している冷却水に吸収されてしまうが、この冷却水に混入させた「起爆水」成分である元素結晶体は、これらのエネルギーを一定限度まで吸収・蓄積し、その限度量を超えた時点から、反射電磁波エネルギーとして、発生元であるエンジン内部の燃焼反応領域に向けて反射させます。
この反射エネルギーが、燃焼室内に入ってくる混合ガスに高速分子運動を起こさせ、燃料の炭素間結合や水分子を瞬時に細分化し、隅々まで活性化させることで燃え易くなり、着火(着爆)性が向上することで、燃焼効率が高まり、より理論燃焼(完全燃焼)に近づきます。
と書いてある。何を言っているのかさっぱり分かりません(爆)。科学っぽい単語はいくつも出てきますが、これこそ疑似科学の典型。書いている方も何のことだかよく分かってないと思う。一般的な科学用語っぽい単語を使うことで、そういう知識のない人を信頼させる騙しのテクニックというわけだ。
なんていうかこれらのグッズは、男性週刊誌に出てくるモテモテになってしまう「フェロモン香水」とかお金持ちになる「パワーストーン」に近い存在なのかも。
ま、こういうのは、ニヤニヤしながら、遠巻きに見ているのがいいのではないでしょうか。
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