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2007.10.02

第27節千葉戦採点

リンク: 2007年09月30日 フクダ電子アリーナ ( Away ) 3点を追って最後まで猛反撃を仕掛けるも、あと一歩及ばず敗戦.

 前半は梶山不在の影響が出た感じ。福西が例によって前残りの形になり、今野も前からプレスを掛けに行ったところを、巻をターゲットにして簡単に蹴られてしまう。そしてバイタルエリアを占領されてしまった。梶山はエリア内に侵入していく形は少ないけど、今野が積極的に行ったスペースをああ見えてきっちり埋めていたのだなと改めて思ったり。あと低い位置からボールキープして、両サイド深くへ長いボールも蹴れる能力も今のFC東京には不足気味かも。

 まあ千葉の出来がよかったのも事実。新居が巻の落としを拾うだけでなく、2列目から工藤が入ってきたり、両サイドから山岸と工藤が出てくる展開は見事でした。久しぶりにFC東京があれだけ押し込まれる試合を見たよ。ハーフタイムの笛を聞いた瞬間思ったのは、「3点目が入らず本当によかったな」と。

 後半になって、両サイドにリチェーリと鈴木規を投入。リチェーリがスピード生かして右サイドを制圧。これで徐々に試合はFC東京ペースに。リチェーリはDFと横に並んだら、ボールをちょっと長く蹴るだけで抜け出せるからなあ…。リチェーリ対策として、千葉は新居に替えて池田を投入。確かにリチェーリはある程度封じられたものの、ゴール前の脅威となっていた新居が消えてくれて助かったのが本音。

 FC東京ペースに持ち込むための最後のピースは平山。中盤に引いてきて何気なくやっているくさびのプレーが効いてたし、セットプレーでは直接ボールを受けなくても、誰かフリーの選手を作るのに役立っている。

 最後20分の総攻撃はテレビで見る以上に迫力がありました。シュートが枠内に飛んでいれば逆転まであったかも。こういう試合を引き分け以上に持って行けるようになりたいね。

 特に結論のないまま、採点です。

塩田 5.5 失点はシュート褒めたい。飛び出しが不安定かも
徳永 5.5 守備は及第点だが、あまりオーバーラップできず
藤山 5.5 足元のプレーが怪しく、ピンチを招くシーンもあった
茂庭 6.0 守備はそこそこ。2点目のスルーパスには驚愕
金沢 5.5 水野の突破に手を焼いた。珍しく早々に交代
福西 6.0 前目に構えれば攻撃力生きる。PKをゲット
今野 6.0 守備に貢献したが、もう少し福西を動かしたい
石川 6.0 前半の攻撃では孤軍奮闘。ボールの受け方課題
栗澤 5.0 目立たず。前半は思い切って引いてもよかった
赤嶺 5.5 途中まではボール来ず。平山入って息吹き返す
ルーカス 5.0 マーク厳しく攻守とも活躍できなかった

鈴木規 5.5 速いクロスは面白いオプションになりそう
リチェーリ 6.5 流れを引き戻した要因。惜しいシュートも
平山 6.0 単純ミスもあったが、総合的には合格点か

原博実 5.5 交代策は当たったけど、「蹴ってこない」というスカウティングは外れていた。次節は徳永が出場停止。ナビスコカップでは雨の味スタで惨敗を喫した相手。右SBの代役は誰になるのかにも注目。

 西部謙司さんには千葉側から見たこの試合の感想として、

 ファイトボールをやらせれば、東京はおそらくJ1でも屈指のチームでしょう。もう、デカいのや強いのがそろっていますからね。お行儀良くやっているうちは、実はそんなに怖くない。フットボールのうちは。ところが、がむしゃらに攻撃してくるとおっかないです。(中略)

 一方、いつも“泣いてから強い”東京ですが、今後はそうなる前に何とかするのか、それとも最初から半泣きでいくのか。かつて、イングランドリーグにウインブルドン(現ミルトンキーンズ・ドンズ)というボカスカ放り込んでくるすごいチームがあって、一時期はけっこう強かったもんです。ファイトボールのチャンピオンですね。まあ、それも一つのやり方です。原さんが好きなデポルティーボ・ラコルーニャ(ちょい前のですが)みたいな方向なのか、それとも勢い先行の“ドンズ”でいくのか、東京も岐路というか、もうひと山越えたいところではないでしょうか。

と書かれましたが、確かに思案のしどころなのかもしれません。

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