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2006.12.13

なぜ欲しい携帯電話がないのか

リンク: 日本の携帯メーカーは中国から永遠に「さよなら」するのか【コラム】 モバイル-最新ニュース:IT-PLUS.

 「国際競争力の源泉は国内市場にあり」といわれるが、日系メーカーの国際競争力がここまで低下した原因は恐らく、日本の国内市場の構造に求めないと答えは見えてこないだろう。周波数、資金、技術などすべての経営資源を通信キャリアが握っている日本の独特な市場構造は、携帯メーカーから独自な経営戦略を奪い取り、ただの「下請け工場」にさせたのだ。

 サービスの創出から端末の販売まで産業チェーンのすべてを握る通信キャリアに対して、携帯メーカーはキャリア依存体質が出来上がってしまった。マーケティングなど自らの戦略を考えることもできず、自立の道を放棄せざるを得なかったのだ。キャリアは販売奨励金制度を活用し市場を拡大してきたが、その恩恵はメーカーに還流されず、海外市場開拓に必要な原資を、競争力の源泉であるべき国内市場から得られないという状況に陥っている。

 まあ、この2段落を読めば日本の携帯電話端末に魅力がない理由がほとんど理解できるわけだな。

 日本の携帯電話市場は世界中の流れから孤立していて、通信キャリアが端末に求める仕様をすべて決めていて、メーカーはそれを実装するだけ。メーカーが仮に頑張った端末を開発したくても、納入コストの縛りはあるし、キャリアの意にそぐわない機能は入れられない。こんな環境で面白い(=魅力のある)端末が出てくるはずもなく…。

 ナンバーポータビリティも、日本では端末にポータビリティがないから魅力がない。こんなインフラ技術で日本独自の規格を携帯キャリアに任せていた経産省の駄目さ加減が悲しくなる。

 最近の携帯電話端末を見ていると、まだパソコンの方がマシだと思うぞ。

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