カルチョビットが凄いゲームだった件
薗部さんがゲームデザインをしたということで買わずにはいられなかったカルチョビットは想像以上に凄いゲームでした。
触った感覚はファミコンの初代ダビスタに極めて近い。初代ダビスタは競馬のエッセンスを血統、調教、レースの3つに削ぎ落とすことで成立していたゲーム。血統表は穴だらけだし、調教は芝とダートしかなかったし、レースは8頭立てのセパレートコース。でもプレーヤーは配合の妙を想像し、調教で動きがスムーズなら調子がいいと思いこみ、ライバル馬との戦いに一喜一憂してた。
カルチョビットはサッカーを練習と試合という2つの要素まで極端に絞り込んでしまったゲーム。だからサポーター対策とかグラウンドを増設とか選手の不満といった要素は一切登場しない。その代わり練習は自動ではなく、自分で選手に対して課題を課すものになっているし(そういう意味ではスペシャルメニューはなくてもよかったか?)、試合シーンは2頭身キャラがきちんとスペースを使ったり、トラップが大きくなったり、シュートを吹かし、たまにありえないようなミドルが決まったりもする妙なリアル感がある。ゴール前でエースがフリーになってシュートを外せば思わず頭を抱えてしまう。クロスがニアサイドに入ってヘッドで合わせたりすると狂喜乱舞してしまう。このゲームの試合シーンは必見。
ダビスタは見えるパラメーターは種牡馬の能力と繁殖牝馬の価格だけ。カルチョビットは選手ごとにスピードやメンタルの値が見えるのだけど、それだけでは能力が決まらない気にさせる職人芸。資金に余裕ができて高額選手を獲得してもチームの古株の方が機能したりするんだな。このあたりは試合を見ないとわからないのがポイント。
薗部さんはダビスタならレースシーン、カルチョビットなら試合そのものを見せたいのだろうと勝手に想像している(あながち外れていないとは思うが…)。だから試合が飛ばせないのは当然なのだ。Rボタンを押すと選手の名前が試合中の画面に出るけど、ボールがないところで意外な選手がきっちり動いていて、ちょっと感動する。
「最初に何をやったらいいのか分からない」といった取っつきの悪さなど、確かにユーザーを選ぶゲームだとは思うけど、突き放された感じが悪くない。サッカー好きもしくはゲーム好きのどちらかに当てはまるならやってみる価値はある。
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