仕事で東京ゲームショウに行ってきました。次号のニュース欄に掲載するので、基調講演を押さえることは必須。ということで9:45には幕張メッセにいる必要があるため、8:00に家を出発。出張みたいな時間になってますが…。
基調講演は米マイクロソフトのロビー・バック・チーフXboxオフィサーと任天堂の岩田社長。バック氏はXbox360がいかに売れるマシンになったかを強調。オンライン基盤の「XboxLIVE」で他社よりも先行していること、他の次世代機に比べて早く発売できること、デザインを一新して日本人にも受け入れやすいものにしたことなどを強調。ハイデフエンタテインメントは必ず消費者に受け入れられるものだとしてました。パソコン誌的にはネットワークで繋がったパソコンの映像や音楽をXbox360で見られる機能があるのですが、それがどういった感じで実現されているのかの方が気になったり。
この日、一番のサプライズは会場内でムービーが流されたPS3の映像やXbox360の実機に触れることではなく、あまり期待していなかった岩田社長のプレゼンの中にありました。任天堂の次世代機「レボリューション(仮)」の今まで公開されていなかったコントローラーがプレゼン中で公開されました。
名前は「ゲームリモコン」。ワイヤレスのコントローラーであったことは予想通りでしたが、最大のサプライズは片手で操作すること。この変化は新しいユーザーを取り込んだり、ゲームから離れてしまったユーザーを呼び戻すという狙い。テレビのリモコン感覚でゲームを楽しめるようにすることで、「ゲームは難しいもの」というネガティブなイメージを変化させるというわけだ。単にリモコン型にしただけでなく、ポインティングデバイスを内蔵しており、画面のどこを指したのかを認識できるようになっている。また釣り竿を操作したり、包丁で材料を切る、バットを振るといった動きを見せた紹介ビデオを見た限りでは「叩く」とか「振る」といった動作にも対応していそう。となるとGを関知する重力センサーのようなものを内蔵している可能性もあるかも。
横向きに持てば十字キーとa,bボタンという操作体系でも使えるはず。ゲームリモコンのお尻の部分には拡張端子があり、そこへ同梱されるフリースタイルコントローラを接続するとダンジョン内で照明を当てる位置をゲームリモコンで決め、主人公の動きはフリースタイルコントローラで操作するといったこともできそう。岩田社長はヌンチャクのように扱う仕草をしてました。ちなみにゲームキューブなどのゲームを楽しむために、従来の操作体系のコントローラーをオプションで用意するとのこと。
やっぱり任天堂は新しいルールを作る会社なわけですよ。ファミコンで確立した操作体系を捨てて、ここまでやるのは大したもの。というか、このゲームリモコンは開発者に対する挑戦状でしょう。「新しいルールを用意してあげたから、想像力を発揮して新しいゲームを作ってみろよ」という。任天堂は当然のごとく、マリオやゼルダでとんでもない提案をしてくるはず。正直言ってこれまでレボリューションに対する興味は少なかったのですが、ゲームリモコンが生み出すであろう世界をちょっと見せられただけで、かなり買う気が出てきました。
仕事以外で久しぶりにこんなに長く書いたので疲れた…・。